春のお手入れ
庭木・植木の植え方
施肥(せひ)※肥料を与えること
特に肥料を必要とするボタン・バラ・サツキ・クチナシなどは良い花芽を付けさせるために、この芽出し肥えを忘れずに。花の終わったものにはお礼肥えに即効性肥料の薄い液肥を与えましょう。
その一方で強い春風が吹いたり、遅霜が降ったりと、不安定な気候による被害に遭いやすい季節でもあります。
挿し木
簡単に苗ができ、親と同じ形質のものが確実に得られますので、種子のできないものや枝変りのものを増やすのに良い方法です。ただ、樹種によっては挿し木できないものもあり、また、時期を選びますのでそのあたりを心得ておく必要があります。
病害虫対策
広葉樹のウドンコ病にはトリフミン水和剤、葉先を縮めてしまうアブラムシ・新芽を食べるシャクトリムシにはスミチオン乳剤(MEP)やアディオン乳剤(ペルメトリン)を散布します。
寒さに震えていた厳寒地でも春を迎えますが、四月に引き続いて遅霜には要注意です。
一方温暖な地域では、早くも蒸れや病害虫に悩まされる時期。よりいっそう、庭の見回りが必要となります。
生垣の刈りこみ
生垣は、手入れをしないで放任しておくと丈が高くなって横幅が広まってくるだけでなく、枝の出方が粗くなり、下枝が上がって寿命が短くなってしまいます。
これを防いで一定の高さと幅を維持し、枝葉を密生させるには、刈り込みが必要です。
1回目の刈り込みは、新芽が展開して新枝の伸び切った5月頃に行うのが一般的。
7~8月には徒長枝が出て形が乱れてしまうため2回目、3回目は10月くらいです。
以後は伸びが止まるので、3回は刈り込みましょう。
なお、樹種によっては異なる方法で行うこともあります(針葉樹は回数が少なくて済みますが、2回は必要です)。
枝に粗密があるところは、縄で誘引してから刈り始めます。
生垣の生長は一般的に上のほうが盛んなため上部を強く刈り、下枝は大切にしてやや幅広く仕上げます。角を付けるときは、見通して一直線になるように気を付けましょう。
竹ほうきで刈りくずをよく払っておかないと赤茶けて見苦しくなるため、最後の仕上げは大切に。
なお、刈り込みバサミをほうき代わりに使って葉を振るい落とすのは、やわらかい新枝を傷付けるため良くありません。
病害虫対策
ツバキの子房が肥大して桃の果実のようになったり、サザンカでは葉が肥大して耳たぶのようになったりします。
ツツジでは同じように葉の裏や枝が膨れて緑色から白色に変わり、ちょうど「焼きもち」のようになります。元から切り取って焼き捨てましょう。
枝葉の汁を吸う害虫としてアブラムシ、グンバイムシ、カイガラムシ、ハダニがいます。アブラムシ、グンバイムシにはスミチオン乳剤の1,000倍を年6回以内で散布します。
カイガラムシは貝殻に覆われていて薬剤が浸透しにくいため、5~6月に発生する幼虫に対してスプラサイド乳剤40の1,000~1,500倍を年5回以内で散布します。
ハダニには発生初期にバロックフロアブル2,000倍を。薬剤散布は1回だけでは効果が出にくいので、10日間隔で3回は散布する必要があります。特に葉の裏にかかるようにしましょう。
作業内容 | 植物の種類 | 基本料金 |
機械刈り・手刈り | 芝、雑草など | 3,000円(税抜)~/1時間 |
剪定 | ツツジ、サツキ、生垣、松の緑摘み | 3,000円(税抜)~/1時間 |
害虫防除 | テッポウ虫、アブラ虫、マツケ虫、チャドクガなど | 150円(税抜)~/1リットル |